家庭用にレーザープリンタを導入するメリット・デメリット

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プリンタには主にレーザープリンタとインクジェットプリンタの二種類がありますが、家庭用にはどちらが適しているでしょうか。レーザープリンタは主にオフィスで使用されることが多いため、家庭用はインクジェットプリンタというイメージがあります。しかし、家庭用のレーザープリンタも販売されており、便利に利用されているケースも少なくありません。それぞれメリットとデメリットを知った上で、どちらのプリンタを購入するかを選びましょう。

家庭用のレーザープリンタのメリット

家庭用のレーザープリンタにはどういったメリットがあるのでしょうか。レーザープリンタはトナーと呼ばれる粉状のプラスティック粒子を使用して印刷を行うので、印刷をしてもにじむことがありません。一方、インクジェットプリンタは液体の染料を使用するので、にじんでしまう場合もあるのです。

レーザープリンタはドラムと呼ばれる部分に、レーザービームでページ単位の文字や図像を露光させます。そして、ドラムから用紙にトナーを付着させることで印刷をしているのです。ページ単位で印刷を行いますので、スピーディーな印刷が可能です。家庭で印刷をする際でも大量印刷するケースが考えられますが、インクジェットプリンタでは100枚印刷するのに1時間近くかかることもあります。しかし、レーザープリンタであれば数分で印刷が終わるのです。

さらに、レーザープリンタは熱と圧力によってトナーを定着させますので、長期的な保存に向いているのです。そのため、印刷物を長期的に使用するのであればレーザープリンタをおすすめします。

家庭用のレーザープリンタのデメリット

印刷がにじまない、印刷のスピードが早い、などがレーザープリンタのメリットですが、逆にデメリットも存在しています。家庭用にレーザープリンタ導入を検討しているのであれば、デメリットも知っておきましょう。

レーザープリンタを家庭で使用する上で最も大きなデメリットはサイズでしょう。インクジェットプリンタと比較すると非常に大きくなってしまうので、ひとり暮らしの方などは注意が必要です。さらに、カラーレーザープリンタは内部構造が複雑ですので、重量も増加してしまいます。そのため、置き場所にも悩んでしまうでしょう。レーザープリンタの導入を考えている方は、必ず事前にサイズと重量、設置スペースを確認してください。

また、一般的に印刷はA4用紙で行いますが、それ以外のサイズの印刷をする場合に手差しを使用しなければならない機種もあります。購入前にこれらのデメリットについて考えておきましょう。

気になるトナーの交換頻度

レーザープリンタは、トナーと呼ばれる粉状のプラスティック粒子を定着させることで印刷を行います。そのため、トナーが無くなったら交換をしなければなりません。それでは、交換頻度はどの程度なのでしょうか。交換頻度は利用する印刷枚数によって変化します。

トナーカートリッジはメーカーや機種によって容量が異なるので、一概には言えませんが、
約3,000~5,000枚の印刷が可能とされています。平均して1日10枚印刷したとしても、1年近く使える計算になります。

また、カラーレーザープリンタの場合はシアン、マゼンタ、イエロー、黒の4色を使用しますが、この中で最も使用頻度が高い色は黒でしょう。そのため、黒のトナーカートリッジはほかの色よりも容量が大きく設定されている場合があります。なお、プリンタを買った段階でセットされているトナーカートリッジは、いわば「お試し用」となっていて印刷可能枚数が通常の品の半分程度に設定されていることもあるので注意してください。

印刷回数が増えるほど交換時期は早まります。リーズナブルに交換したいならリサイクルトナーがおすすめです。トナーカートリッジには、主に純正トナーとリサイクルトナーの二種類がありますが、リサイクルトナーは純正品の使用済みカートリッジや一部の部品を再利用したものなので、純正品の半額程度に価格が設定されています。

こんな時にレーザープリンタがあると便利

どういった場合に家庭用のレーザープリンタがおすすめなのでしょうか。特におすすめなのは、大量の印刷を行なう方でしょう。例えばレポートなどの制作で大量に印刷することもある大学生には、レーザープリンタが向いています。

また、家庭でプリンタを使用する目的として最も多いのは年賀状でしょう。レーザープリンタであればスピーディーな印刷が出来ますので、時間をかけずに印刷が出来ます。

特に自営業やフリーランスで働いている方は、クライアントやお客さんに年賀状を大量に出さなければなりません。そのため、直接仕事に使用しなかったとしても、レーザープリンタを導入する価値はあるでしょう。

さらにコピー機能付きの複合機を購入した場合は、わざわざコンビニ等まで足を運ばなくても、自宅で気軽にコピーができるというメリットがあるでしょう。

オフィスで利用されているイメージの強いレーザープリンタですが、これまで見てきたように家庭用として使用するメリットも少なくありません。家庭用のプリンタを検討している方は、選択肢のひとつとしてレーザープリンタを考えてみてはいかがでしょう。

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