トナー回収ボトルとは? 自力で交換する時のポイント

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レーザープリンタはトナーとよばれる粒子の細かい粉状のインクを用紙に定着させることで印刷を行います。最初にドラムと呼ばれる部分にトナーを付着させますが、そこで必ず余分なトナーが発生してしまうのです。これは廃トナーと呼ばれており、印刷において不要なものです。そのため、廃トナーはトナー回収ボトルと呼ばれる部分に溜めるシステムになっています。

トナー回収ボトルとは何か

トナー回収ボトルとはレーザープリンタ内部で発生する「廃トナー」を溜めるためのパーツです。まず、廃トナーとは何かご説明しましょう。

レーザープリンタはドラムに粉状のインクであるトナーを付着させ、それを用紙に転写させることで印刷をする仕組みです。コピー機や複合機も同様の原理で印刷をしています。しかしこの時、用紙に移動せずドラムの表面に古いトナーが残ってしまうことがあります。この残留したトナーは廃トナーと呼ばれています。廃トナーが付着したままだと、次の印刷に悪影響を与えてしまうので、レーザープリンタには廃トナーを削ぎ落とす機能があります。そして、削ぎ落とされた廃トナーを溜めるパーツをトナー回収ボトルというのです。メーカーによっては廃トナーボックスといった名称の場合もあります。

トナー回収ボトルに廃トナーがいっぱいになると、交換をしなければなりません。もちろん、プリンタメーカーのサービスマンに依頼することも可能ですが、一般的にユーザー自身で交換することになります。

交換する時期

トナー回収ボトルには少しずつ廃トナーが溜まって行きますが、一定の量に達すると「間もなくトナー回収ボトル交換」といった表示が出ます。そして、そのままプリンタを使用していると「トナー回収ボトル交換」という表示に変わるのです。この表示は、すでにトナー回収ボトルに廃トナーがいっぱいになっているという意味なので、必ず交換をしてください。なおトナー回収ボトル交換の表示メッセージはメーカーや機種によって異なります。またトナー回収ボトルの交換時期はプリンタの使用頻度によって異なります。

トナー回収ボトルに廃トナーがある程度溜まると、プリンタに交換のサインが表示されます。このサインが出てもしばらくは印刷可能ですが、数百枚印刷をするとプリンタが自動停止することが一般的です。

サインが出てからどの程度印刷が出来るかは、メーカーや機種によって異なります。サインが出ていても印刷可能だからといって、そのまま印刷を続けるとプリンタ故障の原因となるので注意しましょう。

自力で交換する時のポイント

使用済みのトナー回収ボトルには廃トナーが詰まっています。廃トナーは粒子の細かい粉状のプラスティック粒子ですので、交換中にトナーが飛び散ることもあります。トナーが目に入ると危険ですので、飛び散らないように慎重に行いましょう。

もし、トナーが目に入ってしまったらすぐに水で洗い流してください。炎症を起こしてしまったら医師に相談をしましょう。また、服や床にトナーが飛び散る可能性もありますので、トナー回収ボトルを交換する際は汚れても良い服装で、床に古新聞を敷いてから交換をしましょう。そして、プリンタ内部に指紋をつけてしまうと、プリンタの故障になるので注意してください。

廃トナーがいっぱいになったトナー回収ボトルは、メーカーが回収を行っています。新しいボトルを購入したら、ボトルの空き箱に古いトナー回収ボトルを入れましょう。そして、メーカーに連絡をすると回収してもらえます。回収方法はメーカーによって異なりますので、事前にメーカーに確認しておきましょう。

使用済みのトナー回収ボトルはメーカーの支持に従って処分をしましょう。中にはボトルから廃トナーを出し、再利用しようと考える方も少なくありません。しかし、再利用をしてしまうと本体内部に廃トナーが飛び散ってしまい、故障の原因となりますので必ず新品のトナー回収ボトルを使用してください。

また、トナー回収ボトル交換の際に廃トナーがこぼれることがありますが、それを掃除機で吸ってはいけません。掃除機内部の電気が原因で廃トナーに引火することもあるのです。廃トナーはほうきや濡らした布で拭き取りましょう。

入手方法

新しいトナー回収ボトルはプリンタメーカーやネットショップで販売されています。感光体ユニット(ドラム)に同封されている場合もあります。また、同じメーカーのプリンタでも機種によってトナー回収ボトルが異なることもあります。そのため、必ず使用しているレーザープリンタに合わせたトナー回収ボトルを購入しましょう。

レーザープリンタはトナーを使って印刷を行いますが、そこには必ず不要になった廃トナーが発生してしまいます。その廃トナーはトナー回収ボトルに溜められ、いっぱいになったら交換をしなければなりません。自力で交換する際には、上記のポイントを参考に行ってみてください。

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