費用対効果とは何か? 意外と知らない「コスパ」の算出方法

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費用対効果とはなんなのでしょうか。費用対効果は企業において重要なポイントになりますので、十分に理解しておきましょう。

費用対効果とは?

費用対効果とは、ビジネスにおいて非常によく使用される言葉です。商品を生み出したり、販売するうえで費用をかけたことによって、どの程度の効果があるのかということを表しています。

例えば「このシステムは費用対効果が非常に高いシステムだ」と表現された場合には、システムが導入費用から考えると、導入によって得られる効果が極めて高い、という意味だと捉えて良いでしょう。

複数の案を比較するような場合には、費用対効果の点から検討するということが非常に多いです。その場合にはどこまでが費用であり、どこまでが効果なのか、そしてどのように費用対効果を予想するのかが非常に大きなポイントとなります。

広告の費用対効果を検討する場合には、費用に対して認知度をどれだけアップさせられるか、どのくらいの効果が期待できるのかを判断します。また、受注金額をどれだけ抑えられるか、という部分をみて費用対効果を明確にすることもあります。

費用対効果は「コストパフォーマンス」と呼ばれることもあります。一般的に投資金額に対しての効果、またはその価値を表しています。

しかし、コストパフォーマンスは一般的に消費者目線で使用されることが多いです。消費者が商品を購入する場合に、価格とその価格の価値とのバランスを十分に考えるようになったことから、コストパフォーマンスという言葉がよく使用されるようになりました。近年では「コスパ」と略されて使われるのもよく見受けられます。

消費者が商品を選択する場合の価値の尺度として、ある程度お手頃な価格でより良い商品を購入したいという考えが強くなったからです。価格と品質のバランス感覚を表現しているのが費用対効果であり、コストパフォーマンスであると考えて良いでしょう。

リーズナブルな商品で、尚且つ消費者を納得させるだけの商品開発は、コストパフォーマンスがとても重要なのです。

費用対効果の算出方法

費用対効果は、投資に対しての見返りがどのくらいあるのか、というのが基本的な考え方です。つまり投資した金額に見合っただけの利益を出すことができるのか、を正確に判断するための目安を数字化します。

では、費用対効果の計算方法はどのようになるのでしょうか。例えば100万円の費用をかけて投資した場合に、300万円の利益を生んだとします。100万円の費用をかけて150万円の利益を生んだ場合と比較してみると分かりやすいです。

その場合には、100万円の費用で300万円の利益を生むので、100万円の費用で150万円の利益を生む場合よりも費用対効果は高いのです。

費用対効果が重要な理由

費用対効果は、基本的に様々な場面において使用されます。例えばものを作るときに原材料やその他様々かかるコストが、どれだけの利益につながるのか、といったことにも使用されます。

日常生活の中では、ネットバンキングの例がとてもわかりやすいかもしれません。インターネットバンキングは、月に何度も銀行に行かず簡単に支払いや振り込みを行うことができます。

銀行に行くまでの時間の節約になりますし、月に何度も振り込み行う場合には、合計するとかなり時間の節約になります。しかし、ネットバンキングの利用には手数料や基本料金などがかかることがあります。

これらの料金が例えば1,000円だったとすると、時間の節約や手間を省く上で1,000円が高いのか、それとも安いのかといったことも費用対効果の1つとして考えることができます。費用対効果を正確に把握するのかどうか、という事は利益をどれだけ効率よく出せるのかにとても深く関係してきます。

投資対効果との違い

費用対効果は、費用の投入をやめると成果も出なくなるもののことに対して使用される言葉です。投資対効果は、将来得ることができるであろう利益を期待して、投資するものです。

費用対効果の場合には、主に人を集めるような媒体で使用されます。広告やインターネット上の広告などに対して、費用対効果という言葉が使用されることが多いです。

これらの広告を使用しなくなれば集客はその瞬間に終わります。つまり費用の投入をやめると成果を得られなくなるということです。

これは製造業などにおいても同じです。投資をして材料や働き手を投入しなければ、その瞬間にものを生産することができなくなりますので、成果ももちろんでなくなります。

投資対効果は、顧客の信頼はもちろん、安心感といったものをコツコツ築き上げていくものに使用される言葉です。ホームページや顧客管理システムなどが、将来得られる利益を期待して投資するものとして分類されます。

セミナーなども投資対効果です。そのセミナーを利用することによる将来的な利益を期待して投資していくわけです。

なんでも費用対効果に結びつけてしまう人は非常に多いのです。しかし、将来的な利益を期待して投資するものに対して費用対効果という言葉を使用していると、実は意味が異なるため恥ずかしい思いをするかもしれません。

費用対効果とはどのようなものなのか分かって頂けたでしょうか。この費用対効果と投資対効果は違いがいくつかありますので、是非参考にしてみてください。

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