トナーをこぼしてしまった! 家庭用掃除機で吸ってはいけない理由

ec72557403f644f38ae628764a1584b5_s

トナーをこぼしてしまった場合には、絶対にしてはいけないことがあります。トナーをこぼした時の間違った掃除の方法や、トナーをこぼさないようにするポイントをご紹介します。

トナーをこぼしやすいタイミング

トナーをこぼしやすいタイミングとして最も多いのは、コピー機やプリンタ、複合機のトナー交換をする時です。トナー交換以外ではそこまでこぼす機会というのはないと思います。

床に落としてしまうことや、コピー機の角でぶつけてしまうことでトナーがこぼれてしまうといったことがよくあります。トナー交換はたまにしかしないことのため、慣れない作業によってこのようなトラブルが起きてしまうのです。

こぼしたトナーを家庭用掃除機で吸ってはいけない理由

トナーをこぼしてしまったときには、普通の家庭用掃除機等で吸引しようとする方も多いです。しかし、トナーを家庭用掃除機で吸引した場合には、火災や発煙といったリスクがあるといわれています。トナーの細かい粒子が粉塵爆発を起こしてしまったという事故もあるのです。

トナーの粉末は極めて細かいものです。そのため、一般的な掃除機ではフィルターでキャッチしきれずにそのまま排気されてしまうこともあります。排気された空気に乗ってトナーが部屋中を舞ってしまうと、部屋が汚れてしまったり、様々なトラブルが起きてしまいます。

そのため、できるだけ家庭用の掃除機でトナーを吸い込む事は控えるようにしてください。ごく少量であればまだ問題ありませんが、家庭用掃除機の場合には紙パックをすぐに交換したり、掃除機ではなく濡れた雑巾等を使用して掃除すると良いでしょう。

また、紙パック式ではなくサイクロン式を使用する場合、フィルター部分が酷く汚れてしまったり、掃除機の質自体を低下させてしまうことがあるので注意してください。

トナー用の掃除機とは

トナー用掃除機は、家庭用掃除機よりも非常に細かい粒子をキャッチできるフィルターを装備しています。それでも確実にトナーをキャッチできるのかといえば、そうではないのですが、それだけトナーは粒子が細かいということです。

トナー掃除機はこのようなフィルターを使用しているものもありますし、そもそもトナーがモーターや通風機構といったものに影響を与えにくく作られています。思い切りトナーを吸い込んでも、家庭掃除機よりもしっかりと吸引できると同時に、フィルターがトナーをキャッチしてくれます。

トナーをこぼした時の対処法

床などにこぼした場合

トナーを床にこぼしてしまった場合には、トナー用の掃除機を使用する、もしくはほうきや雑巾できれいに拭き取るようにしましょう。家庭用掃除機は先述の通り危険性があるため、使わないようにしましょう。

プリンタ内部にこぼした場合

プリンタ内部にこぼしてしまった場合には、まず電源スイッチをオフにします。そして散乱しているトナーを清掃していきます。

カートリッジを取り出して、散乱したトナーを隅々まできれいに掃除してください。センサーや細かい部品などもありますので、十分に注意してください。乱暴に掃除をしてしまうと、プリンタ内部の破損や正常な機能を損なう可能性もあります。トナーの清掃に悪影響が出てしまっては、困りますので十分に注意しましょう。

そしてトナーカートリッジを清掃していきます。カートリッジ周辺にトナーが付着してないかを確認して、付着していれば乾いたタオルなどを使用して取り除いてください。しっかりと清掃できたことが確認されたら、カートリッジを挿入して押し上げます。

商品によってそれぞれ対処法は異なりますが、基本的には同じ方法で問題はないでしょう。ただしこぼれたトナーをしっかりと清掃しきれていない場合には、プリンタ本体に負担がかかってしまったり、故障の原因になることもありますので十分に注意してください。

トナーがこぼれないようにする予防法

トナーがこぼれないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。トナーがこぼれてしまうと、掃除も非常に厄介ですのでできるだけこぼさないように注意する必要があります。

トナーカートリッジは、本体に取り付ける直前に開封するようにしましょう。直前に開封しなければ、ちょっと動かしたときに反動でこぼれてしまったり、プリンタ自体にぶつけてしまうなどして隠れるリスクが高くなります。

また、使用済みのトナーカートリッジを廃棄する場合にも注意が必要です。使用済みとはいっても多少残っている可能性もありますので、その粉末がこぼれてしまうこともよくあります。そのためトナーを取り付ける時はもちろん、外すときには注意が必要になります。乱暴に扱ってしまうと、トナーが簡単にこぼれてしまいますので、注意してください。

トナーをこぼしてしまった場合には、以上のようなことに注意しなければなりません。また、こぼしてしまった時にも正しい対処法を実践できるようにしておきましょう。

オフィスのコスト削減をするなら >>