社内のコスト意識を高める必要性とその方法

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社内のコスト意識を高めることは忘れられがちですが、実は非常に重要なことです。社内のコスト意識を高めることの必要性や、その方法についてご紹介します。

コスト意識を高める必要性

ビジネスにおける業務が多様化していることによって、マルチタスクが重要視されています。このマルチタスクというのは、様々なタスクを同時に行うスキルのことで、多くのビジネスマンに求められています。

そのような多忙なビジネスマンの生活において、どれだけ質が高い仕事を、数多く短時間で行えるのかということは重要な問題です。そこで、コスト意識を高めることがとても重要になるわけです。

自分自身でコスト意識をして働く事は、当たり前のように思われるかもしれませんが、実はとても難しいのです。社内においては、直接売り上げに貢献している社員もいれば、そうではない社員もいます。

商品の開発や営業を行っている社員もいますし、経理や人事といった担当の社員もいます。
これらは直接会社の売り上げに貢献しているわけではないですし、どうしても仕事に対してやりがいというものを感じにくいことがあります。

しかし、オフィスの賃料や水道光熱費、減価償却費など様々な費用がかかりますので、すべての社員がしっかりとお金を稼ぐということに対しての意識を高めなければなりません。
そして同時に、自分自身がどれだけのコストを発生させているのか、そしてコスト削減のためにどのようなことをすれば良いのか、など一人一人意識することが会社の利益のアップにつながるわけです。

部門ごとのコスト

直接部門

直接部門は、営業や製造のように売り上げに直接関係します。そのため企業は、営業や製造といった売り上げに直接関係する部分に特にコストをかける場合が多いです。

しかし、これらの直接部門をサポートする間接部門があるからこそ、会社としてスムーズに循環しているわけです。売り上げの数字だけを見てコストをただアップしたり、ダウンしたりといった事は一概には正しいとはいえないのです。

間接部門

間接部門は、総務や経理、人事や企画、品質管理などその作業自体がお金を生み出すのではなく、売り上げを直接上げることもないのです。そのため、コストばかりがかかって無駄だと思われることもあります。

しかし、間接的に会社をサポートすることで会社全体の利益を上げていくとても重要な部門です。ただし、事実として質の悪い間接部門の場合には、その間接部門の存在自体が会社にとって大きなコストとなっていることもあります。

コストをかけてでも、会社のサポートを任せることができるのかどうか、ということが重要視されます。

コスト意識を高める方法

利益構造を理解してもらう

コスト意識を持つのはとても重要なことです。売り上げ配分から自分にかかっているコストがどのくらいなのか、売り上げが上がっているのに給与が上がらないのはどうしてなのか、といった疑問を持たれている方も多いと思います。

利益構造を理解することが、コスト意識を高める上で重要になります。まず売り上げの配分を知ることです。そのためには、売り上げの中からどのような費用が会社で使用されているのか、そしてそれらがどの程度のコストになっているのかを理解してもらわなければなりません。

また、自分たちの給料が上がらないことの理由が、バックヤードを始め様々な部分での無駄なコストが原因となっている可能性がある、ということを理解してもらえれば、コスト意識を高めることにつながります。

そしてコスト意識を高めることができれば、無駄な部分を削ることができ、それらは社員の給与としてしっかりと還元することができます。それは、社員のモチベーションを高める上でも効果的ですし、すべてが良い方向へと循環していくようになります。

コスト意識を高めることでより効率よく業績を伸ばし、社内の雰囲気を良くすることができるのです

バックヤードでかかっている費用を公開する

オフィスにおけるバックヤード、つまり経理や総務といった業務に従事している人の人件費は一般管理費と呼ばれます。バックヤードの人件費や様々な費用がどの程度かかっているのか、ということを知らない社員はとても多いです。

その結果、バックヤードでかかっている費用を安易にコストカットしたり、無駄なものだと考える方も少なくなるはずです。そこで、オフィスでどのような費用がかかっているのかをしっかりと理解してもらうために、バックヤードでかかっている費用公開しましょう。

どうしてもバックヤードでかかっている費用は謎多きものであり、どれだけの費用がかかっているのか理解できていない人も多いです。バックヤードでどのくらいのお金がかかっているのかといったことを公開することで、バックヤードに対しての印象や、考え方などを変えることができます。

また、自分達がどうしてスムーズに仕事ができているのか、なぜ給料をもらうことができるのか、といったことを正確に把握できます。

社内のコスト意識を高めることは、社内のコストや利益を正確に判断すると同時に、給料に対しての考え方をより正しくすることができます。それは結果として、利益を追求し、無駄を省く意識へとつなげることができます。

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