トナーにも使用期限はある? 過ぎてしまった時の対処法は

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トナーはインクと同様に、使用しなければ自然と劣化します。すぐに使えなくなるということではありませんが、買ったら出来るだけ早めに使い切らなければなりません。このためにトナーにも使用期限があるのです。では、長く使わないで期限切れになったトナーはどうすればいいのでしょうか?

トナーの使用期限

トナーは製造されてからおよそ2年半が使用期限です。メーカーによって箱に使用期限を示したシールやラベルが貼ってあります。たいていの場合は西暦4桁と年月日が記載されており、たとえば「20150101」と記載があれば2015年1月1日までが使用期限です。またメーカーによっては「2015.1.01」のように生年月日と日付を分けて記載している製品もあります。

製品によってはロットナンバーのみ記載されている場合もあり、そのような製品はロットナンバーから製造年月日を調べ、使用期限を予想します。たとえば2015年1月製造だと、「150101」のように下2桁の西暦と月日が記載のもの、「1501」のように下2桁の西暦と月のみ記載のもの、「010-7B0815」のように最初の2桁が製造月最後の2桁が西暦の下2桁のようなケースがあります。

メーカーによっても使用期限内であれば正常に利用できるように保証されています。これは数年間、保証されている場合が多いです。しかし、開封していない状態での場合であり、開封すると使用期限は短くなります。

プリンタに設置している場合の使用期限

箱から取り出し袋から開けた開封済みのトナーは、プリンタに設置してもしなくても、1年程度は問題なく使用できます。そのために普通に使用していれば、使用期限前にトナーを全部使えるはずです。

またトナーは通常プリンタで定期的に使用していると、中の粉をかき混ぜる機能が働きます。しかし開封すると自然と湿気をすって固まっていき、混ぜることで固まらないようにしています。

半年など長い間プリンタを使わず、トナーをそのままセットしていると、トナー粉が湿気を吸って自然と中の粉が固まります。そのままある時プリンタを使うと、固まった粉がプリンタ内部に入りますので、故障する場合もあります。

トナーカートリッジの保管方法

トナーを保管する場合は、高温多湿を避け、直射日光や火気の無いところで保管します。使う直前までは開封せず、保管するときは箱のまま保管します。斜めにしたり垂直にしたりせず、水平なところで保管し、使うときは振ったりせずに丁寧に開封し、プリンタにセットします。

以下のような場所での保管はしないようにしてください。

  • 室温-10度以下や40度以上のところ、湿度5%以下または85%を越える場所
  • 水平に出来ないところ
  • 水がかかったり、直射日光が当たったり、火気があったり、埃の多い場所

このような場所を避け、プリンタに設置するときと同じ向きで、横にせずに保管しましょう。また、箱や保護袋から取り出した状態での保管も劣化を早めるため避けてください。

使用期限を過ぎてしまった時の対処法

トナーは安ければ大量にまとめ買いしておくというようなこともあるかもしれません。保管しているといつの間にか忘れて、気づいたときは買ってから大きく時間が経過していたということもあります。使わずに使用期限を過ぎてしまったトナーはどうしたらよいのでしょうか。

使用期限を過ぎたトナーは、未開封であれば1年ぐらいまで過ぎたトナーでも使える可能性はあります。使わずに、買取業者に買い取ってもらう方法もあり、状態によっては買取可能です。ただ買い取ってもらう場合は未開封であることが条件であり、買ったときのメーカーの箱に入っていること、そして箱も状態がよいことが条件です。使わずに買取業者に売らないなら、廃棄するかリサイクルに出すという方法もあります。

開封済みであり使用期限を過ぎたトナーは、無理に使わず、処分をおすすめします。トナーがすでに中で固まっている可能性が高く、ノズルが乾いて、そのまま使うとプリンタが壊れるリスクがあります。開封して使用期限を過ぎたトナーは、トナーの粉インク自体も品質が低下し劣化している可能性が高いです。仮にまだ使えたとしても、そのまま使用すると、色が正常な色にならないこともあり、やはり使用には適していない状態になっているので、やはり廃棄したほうがよいでしょう。

使用期限の過ぎたトナーを使うのは故障の原因にもなり危険です。買ったトナーはすべて使用期限内に使うようにして、期限内に使えないような量のトナーを買うのは避けましょう。インクは消耗品ということもあり、製造後、時間と共に自然と劣化していきます。そのため、買ったなら出来るだけ早く使用するのが好ましいのです。管理できるぐらいの個数を買うようにして、それぞれのトナーの製造年月日と使用期限を確認し、期限内に使うようにしましょう。買いすぎて期限内に使えないトナーがありそうだという場合は、そのまま大事に保管せずに、買取業者に売るという選択肢もあります。

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