コピー機やプリンタで印刷した時の白スジ・黒スジ、原因はドラムかも?

インクのスジ

コピー機やプリンタでときどき印刷面がきれいに出ないことがあります。そのよくあるトラブルの一つとして、印字面に白スジや黒スジができてしまうことが挙げられます。文字がかすれてしまうと、正式な書類などの作成もできなくなってしまいますのでできるだけ早く改善したいものです。そこで、白スジや黒スジができてしまう原因と、様々な対処法をご紹介します。

なぜ白スジや黒スジが出る?

どのような原理で印刷面が汚くなってしまうのでしょうか。印刷面が白スジや黒スジができてしまう原因の一つの原因となるのは、ドラムの帯電不良です。

ドラムというのは、感光体のことで文字を印字するトナーを記録紙に写すための消耗品です。コピー機やプリンタの多くはドラムユニットの内部にあるドラムにトナーを乗せて、そこに記録紙を押し付けることで文字を印刷することができます。いわば、コピー機やプリンタにとっては心臓部分ともいえる大切な部品なのですが、ドラムは非常に繊細な機械部分ですので、汚れが付着したりしてしまうと帯電不良を起こしてしまうことがあるのです。

そもそもドラムは筒状のアルミの表面に光によって電気的な特性を変化させる半導体を塗っています。ここで帯電の不良が発生してしまうと印刷面に影響を与えてしまうのです。汚れがついてしまったり、経年劣化によって帯電不良が起こったりしてしまうと白スジや黒スジの原因となるのです。

対処法

ドラムにもしも傷がついてしまっている場合には、交換するしか方法はありません。もともと消耗品ですので、ある程度使用していれば交換するタイミングはいずれやってくるといえるでしょう。しかし、交換する前にまずはドラムクリーニング機能を試してみるとよいでしょう。

汚れが付着してしまうことによる帯電不良であれば、このドラムクリーニングによって解消できる可能性があります。ドラムクリーニングの所要時間も数分で終了しますので、印刷面が少し汚くなってきたリ、暗くなってしまうことがあったりする場合にはまず試してみることができるでしょう。

もし、ドラムの交換になってしまうと費用としては、症状によっても異なりますが業務で使用するようなプリンタの場合は20万円ほどかかる可能性もあります。用紙に線が入るくらいすぐに直ると思いがちですが、部品によっては高額になってしまうこともありますので、症状があまり改善されないならなるべく早めにメンテナンスを行ったほうが良いでしょう。

ドラム以外の原因と対処法

印刷面に白スジや黒スジが入ってしまう原因はドラムの不調以外にも考えられます。例えばメインチャージャーという、トナーを送り出して紙面にトナーを吹き付ける役目を果たす部分の不良の可能性も考えられます。このメインチャージャーも消耗品ですのでやはりある程度の期間使用していると交換の必要性が出てきます。交換する際には非常に複雑な部分ですので自分で交換することよりも専門の業者に頼んだ方がよいでしょう。

とはいえ、急を要する場合には説明書などにも交換の仕方が説明されているはずですので、自分でチャレンジしてみることも可能です。このメインチャージャーも、定期的なメンテナンスでよい状態に保つことが可能です。定期的なメンテナンスによって寿命を延ばすこともできますので、ぜひ行っておきましょう。

また、ブレードという部品の不調で印字面が汚くなってしまうこともあり得ます。ブレードというのは、ドラムに付着したトナーの残りをそぎ落とすための部品です。このブレードに不具合があるとドラムに汚れが付いたままになってしまい、印刷がきれいにできなくなります。ブレードもある程度の期間使っていると消耗してしまう部分です。改善されない場合には交換も視野に入れましょう。

さらにコピー面のガラスの汚れやレザーガラスの汚れなどが原因となる場合もあり得ます。自分にできるチェックはすべて行い、クリーニングできる部分は試してみましょう。こうした様々な原因が合わさって、なかなか改善しにくい印字上の不具合を発生させていることもあります。不具合が出てしまってから対処すると業務にも支障が出てしまいますので、できれば定期的に専門業者に全体のメンテナンスを行ってもらい、常にコピー機やプリンタを良い状態に保つことがお勧めです。

コピー機やプリンタは様々な部品が連動することによって印刷を可能にしています。ドラムのメンテナンスをはじめとして、消耗してしまう部品をできる限り長く使用し、常に品質の高い印刷ができるように意識しましょう。定期的に交換が必要な部品であっても、意識してクリーニングなどのメンテナスを行うことによって、安定した品質で使用することが可能となるでしょう。印刷のクオリティが白スジや、黒スジで低くなってしまった場合には、それぞれの部品のクリーニングなどを試してひとつずつ確かめ、問題の原因を探っていくのが修理の近道ともいえるでしょう。

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